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2008-09-26

あるスラムの話 

[The REK Friday Blog]

 朝日夕刊「人脈記」(9/18)“「在日」という未来②”は姜尚中を取り上げた。
その中の一節「71年、大学3年の夏休み。韓国の親類を頼ってソウルを訪れた。漢江の近くに黒々としたスラム。物乞いの子もいっぱい。」
それから30数年後はこんな姿だ。
ポイ洞1ポイ洞2ポイ洞3

2008-08-29

空は相変わらずべそをかいている 

[The REK Friday Blog]

(1)
 両親はこうやって私をほめてくれる。
「おまえは感心に泣かない子だった。小さい頃からおとなしくて手がかからない子だった」
 でも、叔母はつっけんどんにいい放ったものだ。
「そう、おまえはやけに面白くもない子だった。ちょっといかれているんじゃないかと思ったほどだ」

2008-08-08

怪しげな季節に生きる人々

[The REK Friday Blog]
3周年記念週間

 韓国の若い人は今どんな気持で日々を送っているのだろうか。釜山大学校内誌“ヒョウォン”に載った文章から、その一端を知ることができるようだ。

2008-08-04

ショートショート『変身』 

[The REK Friday Blog]
3周年特別企画・ショートショート『変身』

                    (1)
 国内有数の大企業・九菱の入社試験書類選考を通過したとき、友人連中は一体いくら人事課に積んだのかと俺を質問攻めにした。大学では決まって“単位足りてるかな”“それって何のことだよ”“食えるのか”、こんなマインドだった。その上、7年もずるずる通った。幾たびか学務係から警告の呼び出しがあったが、そんなものもしつこい友とみなしてきた。

2008-07-05

いま韓国で何が起こっているのか(下)

[The REK Friday Blog]
ある女子学生の悲痛な声
 私は韓国滞在の最後の日に釜山大学を見に行った。正門から入ってすぐの大きな掲示板下に小冊子が山積みされていた。参考までに手にとって見た。『hyowon(ヒョウォン)』と題された学生会の校内誌だった。2008年夏号(第79号)<2008.6発行>。130ページ全面カラーの立派なものだ。題字の意味は辞書に当たっても分からない。造語かもしれない。
 

2008-07-04

いま韓国で何が起きているのか(上) 

[The REK Friday Blog]

 4月、李明博大統領は訪米して危険部位を除くすべての米国産牛肉の輸入を解禁した。貿易交渉を有利に導きたい意図だろう。大統領選を圧勝しているのだから経済を立て直せば国民の理解を得られるとの思惑もあった。
 ところが、MBCの看板報道番組「PD(プロデューサー)手帳」が輸入解禁を批判し、若いタレントがブログに「狂牛病疑惑の肉を食べるくらいなら、青酸カリを飲んだほうがまし」と同調して若い人々に輸入反対が広まった。