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2007-08-31

1コマ漫画の奇才

[The REK Friday Blog]

『コバウおじさんを知っていますか』(鄭仁敬<チョンインキョン>・草の根出版会)に素晴らしい一コマ漫画が紹介されています。
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 さて、この絵には鳥居がいくつ描かれているでしょう。まずガウンの胸マーク、パジャマの模様、スリッパのマーク、犬の寝床のカバー、餌の骨、あとは家具でテーブルの脚、椅子の脚と背もたれ、サイドボードの枠、写真ケース、壁の額縁、電話台の脚、犬寝床の入り口、そんなところでしょうか。次の絵も是非見てください。

2007-08-24

臨終の描写断片

[The REK Friday Blog]
 大分昔の作品ですが、倉橋由美子の『ヴァージニア』(1968)を読みました。若い作家の小説は読む気もしないので、フリーマーケットを流していたらこの新潮文庫が目に入ったのです。1冊100円でした。『長い夢路』(1968)と『霊魂』(1970)が併録されています。
『長い夢路』は父親の死を描いています。主人公は兄弟姉妹のうちでも父親に溺愛されていました。ですから、母親を批判的に見つめながら父親を描写するという“母娘”関係の心理小説でもあります。
 ただし、私はそのようなテーマに興味をもったのではありません。死んでゆく人が臨終をどのように迎えるのか、つまり死人の立場から死を捉えているので紹介かたがた私の昔の記憶も呼び起こしてみようと思ったのでした。

2007-08-17

分離壁展覧会(下)

 私が“パレスチナ分離壁写真展”の記事を紹介したのは、この秋に開催される「横浜国際フォトジャーナリズムフェスティバル」に関わる機会を持ったことにあります。
 実行委員長の広河隆一は早くからパレスチナの取材を続けてきました。彼のホームページに掲げられている写真を見てください。




2007-08-17

分離壁展覧会(上)

[The REK Friday Blog]
 
 ずっと気に掛かっている新聞記事(朝日07.7.12付)があります。それを紹介するだけでは私のブログの意図に合わないので、保存しておきました。
 出来事を事実として認識することは大切です。しかし、それを自分に引き寄せて関係をもたせる、そうすることによって出来事を自分の中で消化してさらに長く記憶に留めておきたいという思いがあります。
 パレスチナ分離壁を画面にして写真展が行われました。まず読んでください。


2007-08-10

anniversary

 明日は何の日か分かるかい。誕生日?まあ、それに近い。左上のプロフィール、これを書いて1年が経つんだよ。
 3月頃からは何か生き急ぐかのように書きなぐってきた印象だ。間に合わせの記事は一つもない。どこを開けても、それが私だ。

2007-08-05

韓国紙に載った沖縄県広告(下)

 前回沖縄県の「平和の礎 刻銘案内」朝鮮日報紙掲載の広告について、疑問点を挙げたが、izumatsu報告から受けた私の感想はこうだ。

2007-08-05

韓国紙に載った沖縄県広告(上)

「朝鮮日報」には題字以外ほとんど漢字が見当たらない。たまたま「文化面」下段の広告に“沖縄県”という漢字があった。“平和の礎(いしじ)”に名前を刻むから該当者は申請してくれというものだった。

2007-08-01

身の丈のひとー小田実追悼               

 小田実を追悼するために『状況から』(岩波書店、1974)を読みなおしたよ。この本は大江健三郎の『状況へ』と対をなして刊行されたんだ。小田実42才、大江39才、私は29才だった。
『世界』に併載されていたんだけど、本のタイトル『から』『へ』をみると、小田実が運動の場から報告して大江が批評し返すといった印象を受けるよね。
 でも小田実にはそんな気取りはまるでなくて、のっけから「状況に押されっ放しだ」と書く。ベ平連を始めて8年目だ。