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2017-03-05

『新リア王』髙村薫  新潮社


 彰之とその父福澤榮の二人を主人公とする物語だ。福澤榮は青森県を地盤とする代議士であり、秘書や息子を手玉に取るように育ててきた。しかし私に彼の生きざまを云々する資格はない。代議士の生活はそれ相応におもしろいのだが、今は髙村薫の世界に取っておく。
 その代り彰之に興味がある。『晴子情歌』ではその後の生活を垣間見ることはできなかったが、ここでは永平寺に修行に出ることになる。雲水の集団が一週間座禅をくむ修業はまれにみる葛藤であり、座が明けたらみんなの顔は引き締まっていた。
 『晴子情歌』でいろんなところに顔を出す初江が永平寺にやって来る。突然の来訪に彰之は驚き、彼女を連れて青森へ向かう。彼女は今の夫との離婚届を出せていない。彰之は彼女を寺に住まわせる。
 彼らには子供がいた。とうとう彼女の夫は離婚届にサインし、これからというとき彼女は寺を出てアパートを借りた。彰之は初江を東京の少年院へ尋ねに行く。子供はその後も窃盗を繰り返した。一方初江は青森のアパートを出て行った。
 彰之が1週間の修行に入る生活は非常に興味があった。


歩行距離
2月27日(月)朝0・9キロ昼‐――計0・9キロ
        風が冷たい朝だった。何とか歩いた。昼は曇ってきたので休む。富士山は見えず。
  28日(火)朝0・9キロ昼0・9キロ計1・8キロ
        500メートル37分。だんだん良くなっている。午後も500メートル強47分。これからだ。富士山は全体がかすんでいた。
3月1日(水)朝0・4キロ昼0・9キロ計1・3キロ
       洗濯物を干しているうちに歩き出すのが8時を過ぎてしまい、0・4キロとなった。午後は500メートル強48分。雲がかかって富士山は見えず。
  2日(木)朝――――昼0・9キロ計0・9キロ
       朝は今にも降りそうなので止めたら、降りそうでもないので11時に朝のコースを歩いた。ゆっくりだが、500メートルを過ぎてからちょっと急ぎに歩いたら400メートル23分だった。まあまあだ。富士山は見えず。
  3日(金)朝0・9キロ昼0・7キロ計1・6キロ
       朝も昼も調子が悪かった。富士山がきれいだ。久しぶりなのか、全体がはっきりとしている。富士の姿はこんなにも大きいのだと感じてしまう。
  4日(土)朝0・9キロ昼――――計0・9キロ
     500メートル44分。相変わらずダメだな。昼は風が強くなった。富士山は見えず。
  5日(日)朝0・9キロ昼0・7キロ計1・6キロ
      500メートル44分。もっと速くならないかな。午後は左足ではなくて、右足が前に出ない。0・7キロでやめた。富士山は見えたが、全体に雲がかかっている。