”労使は無親等”
家族の記念撮影。小学生の女の子が立ち上がって説明する。私と両親は一親等。祖父母とは二親等で、叔父さんとは三親等。さて、両親同士は無親等。女の子「近すぎるから無親等なのかな」----------“労使は無親等”
ハングル講座で紹介されたテレビ公共広告だ。
それほど韓国の労働運動は激しい。浦項市で製鉄所関連企業労組が9月中旬まで82日間のストを打った。警官に殴られて一人が死亡している。この労組が特別なのではない。例えば最近、高速鉄道の女子従業員が正社員化を要求して国会デモを行った。からだを鉄の鎖で縛るパフォーマンスも過激だ。現代自動車は13年連続でストを決行した。
労使協調は企業が国際競争に勝つ必須条件だと、韓国三大紙は労組を叩く。労組は独裁政権を倒した民主化運動を引き継いで、戦闘性を維持している。かつての“闘う総評”のような特権性を持たないのがいい。
さて、その民主化運動が私の興味の対象だ。文学では黄皙暎(ファンソギョン)。最近何冊か読んだ。韓国がベトナム戦争に参戦し、米軍と共にかなり残忍な闘いを繰り広げたということも初めて知った。『懐かしの庭』はナチス台頭以降の地下活動を思わせる。あるいはロシア帝政末期の非合法活動か。今ファンソギョンはパリ在住だ。なぜ海外か。
70年代に『韓国からの通信』が『世界』に連載され、岩波新書にもまとめられた。民主化の担い手は今何をしているのか。
8/24付けで“「海物語」とは何なのか、よく分からない”と書いた。朝日9/28土曜版beに解説が載ったので転載する。

テグ市に260軒のゲームセンターがあるのか、あるいは近隣から集まったのかはっきりしないが、ここにも不当・不利に対して自己主張する韓国人がいる。
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