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2008-03-07

港のジョージ・ヨコハマ・ヨコスカ

[The REK Friday Blog]
 今年8月19日の原子力空母ジョージ・ワシントン母港化に備えて、米軍横須賀基地の港では浚渫工事が急ピッチで進められている。港湾管理権のある市長は原子力空母のための浚渫に許可を出していない。安保は国の専管事項だという情けない天下り自治体首長の例に洩れず、口出しできないのだよ。空母


 港湾労働の安全を考慮して風速10メートル、波の高さ3メートルを越えた天候では工事は中止することになっている。そこで原子力空母の母港化に反対する市民は荒天時の工事遵法監視を行い、工事担当部署に電話で違反を申告している。このような日常行為は大事だ。

“どうせ来るんでしょ”と“ただでは来させない”。二つのずれがならされて、シーソーは後者に傾くことはあるか、な。

 横須賀市長は「国と協議して浚渫工事を受け入れたのです」といっている。しかし、それは通常型空母、例えばキティホークのための工事だ、原子力空母を前提としたものではないじゃないか、協議受け入れを取り消せよと、市民は裁判を起こした。
 
 昨年11月末、何回目かの審理が終わって、横浜地裁玄関前で簡単な報告集会がもたれた。その際、私と同年輩のNさんが「横浜在住の方がいらしたら横須賀市外からの応援を行いたいので連絡下さい」と発言した。私は以前横須賀の集まりでNさんを見かけたことがある。
 解散してから私はNさんに声をかけた。それが「応援する会」ができたきっかけだ。
 
 ある集会に参加する。自分がその運動をどれだけ知っていたかと、理解が深まる。何より運動当事者を励ますことにもなる。さらに一番大事なことは集会が大きく盛り上がればマスコミが注目して報道する。
 運動の側に身を置いてみる。それは半日常の行為だ。そのような条件はなかなか満たされることが少ない。満たされれば、運動を進めるために動く。人生の一部だ。いま私はそう感じている。

 “原子力空母の母港化はいいんですか。地震が起きても安全なんですか。住民投票でジョージ・ワシントンが来てもいいのかどうか決めましょうよ”
 そのような住民投票条例を市議会で作れと、署名集めが始まった。現横須賀市長、6万票で当選している。署名はその6万を目指す。6万を越えたら市長、どうするだろう。
シンボルマーク

 2月27日、裁判の判決。「訴状を却下する」の一言。あなた方は原告の資格がありませんということ。また、裁判の進行中にも工事は進められているので、そんな馬鹿なことはあるか、工事を中断しなよと裁判も起こした。2月29日、地裁横須賀支部の判断も「却下」となった。中断しなくてもいいよ。

横須賀空母ストーリーでも書いたが、「住民投票を成功させる会」は“公開・自主・民主”の雰囲気に満ちていて、その中に身を置いていると気持がいい。みんなの名前を知らなくても動いていれば溶け込む。できる範囲のことをするだけだ。失敗があったってだれの非難もしないし、自分がフォローするだけ。
 このように感じ取るのは私の年の功だと思う。他人に何を求めているわけではない。自分のためだからね。この思い入れが崩れても、それを築きなおすのはまた自分だという空気。空気読む・読まないじゃない窓が開け放された部屋だ。

 1ヵ月後、署名数6万2千と報告できるかな。注目してくれ。

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