横須賀住民投票署名報告
[The REK Friday Blog]号外版
ご心配いただいている「原子力空母配備及び安全性を問う住民投票条例制定直接請求」の署名数を報告します。5万2400人。
6万にはかなり届かなかったね。有権者数34万5千だから15%弱。2006年暮れの第1次署名運動より1万多かったのだが。
地元のマスコミでは、米兵によるタクシー運転手殺害事件が影響するだろうと予想していたが、私は署名後半戦の勢いからいってその風は吹かなかったと思う。
ご心配いただいている「原子力空母配備及び安全性を問う住民投票条例制定直接請求」の署名数を報告します。5万2400人。
6万にはかなり届かなかったね。有権者数34万5千だから15%弱。2006年暮れの第1次署名運動より1万多かったのだが。
地元のマスコミでは、米兵によるタクシー運転手殺害事件が影響するだろうと予想していたが、私は署名後半戦の勢いからいってその風は吹かなかったと思う。
「会」代表の呉東弁護士は記者会見の見解として、米兵殺人事件が「米軍任せの、友好関係を強調する対策のみでは不十分だ、この署名は原子力空母の安全性も問うているのだから、そのような点で共通する市民の共感を加速させた」という。しかし、これはこれで市長に対する本請求を意義付けるマスコミ向けのコメントだ。
事件が署名にどれだけ影響を与えたかは、市議会の可否判断が下されたあと、恐らく実施されるアンケート調査を待たなければならないだろう。
運動は6万を目標にしていたし、選挙管理委員会も6万の署名審査態勢を取っていたというから、議会に対する圧力という点では物足りなかった。
それはニュースヴァリューも減じたようだ。署名提出の報道は地元の神奈川新聞、及び東京新聞・毎日新聞の神奈川版に止まった。
前回よりプラス1万強を議員がどう判断するか、また米兵殺人事件に対する市民感情を議員が考慮するか、政治家の嗅覚を読むのは難しい。
フリージャーナリスト志向の若い女性は自身のジャーナルアジアというブログで次のような記事を書いている。署名運動中盤に行われた雑談的インタビューのようだ。答えているのは「市民の会」会員でもあるT市会議員。
「署名の数の効力は?」と聞くと、「あのね、全然関係無いの。」とキッパリ。
私はこれを読んだとき、それはないだろうと思ったが、市議会構成の4分の3が保守系であるという土地柄だ。まして戦前からの軍港だから意識の転換は難しいにちがいない。
「この辺は保守的だから署名集めも大変でしょ」と戸別訪問で署名してくれた女性は慰めてくれた。実際、「あんたは地の人間か。横須賀が軍港だということを知って移転してきたんだろう。おれはそういう人が横須賀を云々するのが嫌なんだ」
このような口調で話を始めたら、連れのMさんは横須賀出身だといっても聞く耳を持ってくれない。

署名運動終盤、私が戸別訪問に注力した坂本地区の様子だ(写真は上に引用したjournal asiaから転用した)。
この斜面から左右に細い道を入ると5軒長屋ともいえる古い家が立ち並ぶ。
署名獲得率は1割台だが、効率以外のものは確かにあるだろう。私は戸別の意義をあれこれ反芻しながら歩いたものだ。前回の署名運動の周知率はアンケートによれば5割だった。今回も署名運動のポスターを見せて駅頭で行われている署名運動を知っているかと聞くと、年寄りは「ほとんど出歩かないから知らない」というし、若い人からは「車で移動しているから見たことはない」と返答があった。
市民運動の周知という点で私はいくらか満足している。
最後に付け加えれば、戸別の天敵はインターフォンだね。用件を聞かれて空母の住民投票だといっても、年寄りには分からないと切られてしまえばどうしようもない。もちろん玄関に顔を出してくれる人もいる。遠いところをわざわざ訪ねてくれてご苦労さん、そんな感じでもあった。
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