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2009-04-17

市長選挙

[The REK Friday Blog]
 いよいよ2ヵ月後に横須賀市長選挙が迫った。もし立候補を予定している呉東(ごとう)正彦弁護士が勝ったらどうだろう。去年の2月に行われた岩国の住民投票で、圧倒的多数の市民が「空母艦載機の移転反対」の意志を示した時よりも、はるかに大きな衝撃を政府に与えると思う。なにせ横須賀米海軍基地は米軍再編の要のうちの要だ。呉東さんは原子力空母の母港化に対して、市民としてまた弁護士として、あらゆる手立てを尽くして闘ってきた。
 岩国の井原勝介さんは労働省出身の官僚だったが、市長2期目に空母艦載機の移転問題で住民投票を行った。しかし市議会との対立から市長を辞職して選挙に打って出た。
 結果は投票率76.5%で45,300票を得たものの1,700票の差で敗れた。
 井原さんは「勝って住民と運動を継続していかなければいけなかったが、国を挙げての民意を捻じ曲げるようなものすごい選挙にやられた。しかしこれまで培ってきた市民の運動や意識の変化、民主主義の進化が費え去ったのではない」といっている。

 横須賀市長選挙は6月21日公示、28日投票だ。有権者数35万、前々回、前回の投票率は34%、40%。仮に今回の投票率が45%として過半数は約8万票。
 立候補予定者は現市長と若い市議、それに呉東さん。現市長は自民党と公明党の厚い基盤に乗っかっている。若い市議は市議選でトップ当選の実績がある。原子力空母母港化の是非を問う住民投票直接請求に議会では賛成したが、いざジョージ・ワシントンが母港配備されると、容認に転じた。

 3者伯仲なら5万3千票で当選の計算が成り立つ。呉東さんの選挙母体は「市民みんなの力で市政をつくる会」だ。それを作り出した「住民投票を成功させる会」が行った去年の原子力空母母港化の是非を問う住民投票直接請求の署名数は5万2千。どれだけ上積みできるか。勝手連的風を吹かせたい。

 呉東さんは10年間、原子力空母母港化に反対する活動を行っており、市民運動のリーダー的存在だ。過去2回の住民投票直接請求では共同代表を務めた。
 また弁護士として母港化を阻止すべくあらゆる法的手段を講じている。米海軍基地の港は市長の管理権がある。ジョージ・ワシントンが入港するためには港を深く掘り下げなければならなかった。港の浚渫工事を行うには市長の許可が必要だ。

 しかし市長は安保は国の専管事項だといって何の疑いもなく許可を出した。そこで市長に許可取消を求める裁判を起こし、国に対しては浚渫の差し止めを求める裁判を起こした。前者は最高裁へ上告中であり、後者については浚渫埋め戻し裁判として、東京高裁が横浜地裁にいわば差し戻している。

 呉東さんの弁護士事務所は市民運動の事務所でもある。古くからともに運動を進めてきた女性は「事務所に行くと、呉東さんは新しい情報が来たといって、何でも見せてくれる。市長になっても風通しがいい市政をつくる素質を備えている」と集会で語った。

 難点は早口なこと。本人は原稿を見ればゆっくりしゃべれるのだがといっている。市議会での直接請求趣旨説明はとても判りやすかった。ただ、街頭で原稿を見て話すわけにはいかないだろう。本人の努力次第だね。
 朝は弱いという呉東さんは6時半からの駅頭朝立ちを始めた。健康には十分気をつけてもらいたい。 
 これからは時に応じて横須賀市長選挙情報を書くつもりだ。


コメント

今朝、駅前でがんばっている呉東さんたちを見掛けました。
通勤で足早の人たちに、どこまで真っ直ぐ訴えかけられることができるのか。成功させる会の人たちよって、市民という自覚を持てた自分と同じように、彼らの意思や行動、また、一人ひとりの人間性が伝わり、拡がっていくと、信じたい。

拡がり

そう、一人一人に拡がってゆくといいですね。

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