ローマ字式ハングル
[The REK Friday Blog]
過日地域防災訓練の打ち合わせがあったとき、市から災害時避難場所(地域防災拠点)を記したステッカーを自治会・町内会の掲示板に貼るための案内が資料として配られた。ステッカーには日本語の漢字とひらがな表記の下に、英語でEvacuation Shelter と書かれ、その横にハングルが書かれていた。
過日地域防災訓練の打ち合わせがあったとき、市から災害時避難場所(地域防災拠点)を記したステッカーを自治会・町内会の掲示板に貼るための案内が資料として配られた。ステッカーには日本語の漢字とひらがな表記の下に、英語でEvacuation Shelter と書かれ、その横にハングルが書かれていた。
驚いたことに、そのハングルはハングル文字をローマ字式に使って“ヒナン バショ”と記され、括弧して韓国・朝鮮語で“ピナン ジャンソ”と書かれていた。
“ハングル文字をローマ字式に使う”という言い方が分かるだろうか。ハングルはアルファベットと同じように音を表わす文字だから、例えば「か」を表わす場合にはローマ字で(K+A)と記すのと全く同じように使える。
このような使い方が果たして一般的に通用するのだろうか。横浜市がそのように使っているということは、在日韓国・朝鮮人には韓国・朝鮮語を読み書きできない人が今では多くなっているということを示しているのだろう。
私は階段下に掲示するとき、なるべく漢字を使わずにひらがなの大きな字で書くようにしているが、ローマ字式ハングルで書いても読み取ってもらえるものか。
ローマ字式ハングルが使われるのはどのような場合かをちょっと考えてみた。例えば私がハングルを習い始めたとき、ハングルの読みにカタカナを振っていった。その逆を韓国人の日本語学習者はしていないだろうか。つまり日本語のひらがなや漢字にローマ字式ハングルで読みを振るのだ。
私の周囲にいる在日韓国・朝鮮人の多くはかなりの年配で、私がローマ字式ハングルを理解できるかと訊ねても、質問自体が理解されないと思う。かといって若い人はハングルを全く知らないだろう。韓国人の知人といえば、福井にいる亡くなった友人の奥さんだが、機会があれば聞いてみたい。
外来語を表記するとき、中国語は漢字を当てているが朝鮮半島ではハングルで記している。例えば、ワールドカップはウォルドゥコップとなる。ハングルの外来語表記は日本人にはとても難しい。特にハングルには「つ」と「ず」と、そして表記としての長音(伸ばす音)がないから、日本人にはなかなか慣れにくい。
こんな話がある。英語の表記は日本語とハングルでは、どちらが元の英語に近いかとアメリカ人に訊ねたら、どっちもどっちという答えが返ってきたという。私が一番疑問に思うのは、ハングルでは語頭の文字を濁音で発音しないから、英語とは離れるのではないかということだ。
ボーイやガールは果たしてポイやカルで通用するのか。もっとも日本人がウォーターといって全く通じないという話はよく聞くから、どちらが優れているかという問題ではない。
外国の文字をローマ字式に使うということはロシア文字でもできる。私の友人はロシア文字をローマ字式に使って手帳に記していた。ロシア語を習ったことのない人はこの友人の手帳を見せられても何が書いてあるのだか見当もつかない。
私はハングルをローマ字式に使って日記を書いたことがある。ただし、内容を他人に知られたくないということではなくて、ハングルを覚えるための練習だった。それでも、小学生じゃあるまいし、朝起きて何々をしたでは味気ないので秘め事的な事柄も書いた。
おもしろいことに、絶対に他人には分からないといっても秘め事を記すには勇気がいるものだった。カッコをつけてしまうのだね。本質的に日記を書くということは見られることを前提にしているのか。
“ハングル文字をローマ字式に使う”という言い方が分かるだろうか。ハングルはアルファベットと同じように音を表わす文字だから、例えば「か」を表わす場合にはローマ字で(K+A)と記すのと全く同じように使える。
このような使い方が果たして一般的に通用するのだろうか。横浜市がそのように使っているということは、在日韓国・朝鮮人には韓国・朝鮮語を読み書きできない人が今では多くなっているということを示しているのだろう。
私は階段下に掲示するとき、なるべく漢字を使わずにひらがなの大きな字で書くようにしているが、ローマ字式ハングルで書いても読み取ってもらえるものか。
ローマ字式ハングルが使われるのはどのような場合かをちょっと考えてみた。例えば私がハングルを習い始めたとき、ハングルの読みにカタカナを振っていった。その逆を韓国人の日本語学習者はしていないだろうか。つまり日本語のひらがなや漢字にローマ字式ハングルで読みを振るのだ。
私の周囲にいる在日韓国・朝鮮人の多くはかなりの年配で、私がローマ字式ハングルを理解できるかと訊ねても、質問自体が理解されないと思う。かといって若い人はハングルを全く知らないだろう。韓国人の知人といえば、福井にいる亡くなった友人の奥さんだが、機会があれば聞いてみたい。
外来語を表記するとき、中国語は漢字を当てているが朝鮮半島ではハングルで記している。例えば、ワールドカップはウォルドゥコップとなる。ハングルの外来語表記は日本人にはとても難しい。特にハングルには「つ」と「ず」と、そして表記としての長音(伸ばす音)がないから、日本人にはなかなか慣れにくい。
こんな話がある。英語の表記は日本語とハングルでは、どちらが元の英語に近いかとアメリカ人に訊ねたら、どっちもどっちという答えが返ってきたという。私が一番疑問に思うのは、ハングルでは語頭の文字を濁音で発音しないから、英語とは離れるのではないかということだ。
ボーイやガールは果たしてポイやカルで通用するのか。もっとも日本人がウォーターといって全く通じないという話はよく聞くから、どちらが優れているかという問題ではない。
外国の文字をローマ字式に使うということはロシア文字でもできる。私の友人はロシア文字をローマ字式に使って手帳に記していた。ロシア語を習ったことのない人はこの友人の手帳を見せられても何が書いてあるのだか見当もつかない。
私はハングルをローマ字式に使って日記を書いたことがある。ただし、内容を他人に知られたくないということではなくて、ハングルを覚えるための練習だった。それでも、小学生じゃあるまいし、朝起きて何々をしたでは味気ないので秘め事的な事柄も書いた。
おもしろいことに、絶対に他人には分からないといっても秘め事を記すには勇気がいるものだった。カッコをつけてしまうのだね。本質的に日記を書くということは見られることを前提にしているのか。
コメント
コメントの投稿
▲トップに戻る